「脳の病気のすべて」角南典生著

公開日: 更新日:

 脳の病気といえば、突然意識を失い倒れることが多いため、予告なしに襲われるものと思われがち。しかし、実際にはさまざまな兆候があるものだ。例えば、口を「いー!」と開いて笑顔がつくれない、両腕を前に突き出しても下がってしまう、「ラリルレロ」「パピプペポ」などが言いにくい。これら3つは脳卒中の前触れなので、すぐに病院に行くべきだと本書。

 また、脳卒中の中でもくも膜下出血には激しい頭痛が起こるが、脳梗塞にはほとんど表れない。代わりに、視野の一部が暗く欠けたり、手や足で熱い・冷たいなどが感じにくくなる感覚障害が起こりやすい。これらを知っておけば、早めに病院を受診することができ、後遺症などのリスクを減らすことにもつながるはずだ。
(筑摩書房 1500円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性