「君に友だちはいらない」瀧本哲史

公開日: 更新日:

 企業も同じで、自由に動き回れる強い個人の集合体が求められるのだ。カリスマ的なスティーブ・ジョブズを待っていてもいつになっても現れない。瀧本氏は、今は何が正解か分からない時代だからこそ、窓際社員にもチャンスがあるという。

「年功序列が合理性をなす時代ではありません。古い組織に多いのは、過去たまたまうまくいった人が偉くなっているケース。しかし、当時と状況が変わったため、同じ戦い方じゃ通用しない。野球からサッカーに競技が変わったことに気づかず、同じ戦い方をしていては組織が死んでしまうのです。むしろ、傍流社員の邪道な発想が、会社を救う可能性が高いのです」

 さあ、部署をまたいで、個性強い同僚集めて、新年からサッカーチームづくりだ。
(講談社 1700円)

◇たきもと・てつふみ 京大産官学連携本部イノベーション・マネジメント・サイエンス研究部門客員准教授。東大法学部卒業後、同学部助手を経てマッキンゼー&カンパニーではコンサルティングに従事。著書に「僕は君たちに武器を配りたい」(講談社)など。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑