「プロ野球 名人たちの証言」二宮清純著

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「長嶋茂雄を見てください。『どうやって打つんですか?』『どうやって守るんですか?』と聞いても、明確な答えは返ってきませんよ。なぜなら現役時代、彼は無意識でプレーしていたから」

 本書の第Ⅴ章、<達人たちの視点>に登場する広岡達郎の言葉だ。現役時代にミスタープロ野球と三遊間を組み、巨人の黄金時代を彩った名遊撃手。指導者としても卓越した手腕を発揮した広岡の言葉はこう続く。

「そして、これが本物のスーパースターなんですよ。無意識でプレーできなければ一流とは言い難い。そこまで持ってくるのが指導者の仕事なんです。大脳で判断している間は、プロ野球選手は一流になれんです」

 スポーツジャーナリストの第一人者、二宮清純が13人の「名人」の口から引き出した秘話、逸話はそのままプロ野球の歴史と言っていい。

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