「広重『名所江戸百景』の旅」安村敏信監修

公開日: 更新日:

 その他、突然の夕立に見舞われた隅田川の情景を描いた有名な「大はしあたけの夕立」や「両国花火」など、緻密な構成で静謐な世界を描き出した作品があるかと思えば、大胆にクローズアップした鯉のぼり(「水道橋駿河台」)や馬の後ろ姿(「四ッ谷内藤新宿」)の背景に名所を描いた作品、イヌワシの視点から眺めた「深川洲崎十万坪」など、どれも還暦を迎えてから取り掛かったとは思えない斬新さにあふれている。

 広重が描いたそれぞれの場所の現在の写真やデータも紹介され、東京散策のお供にもお勧め。

(平凡社 1300円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か