初のエロチックハードボイルドを書いた椎名誠氏に聞く

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 そんなときも身元は明かさず、仲良くなって取材してしまうのだという。

「彼らの生き方には都会人がうらやましいと思うことがいっぱいありますよ。冷えた缶ビール1ダースで身の上を話してくれてね。元ジャズメンでLSD中毒者は、牛の糞に生えるキノコに幻覚作用があると教えてくれたり。取材の努力に報いてくれる。それがこうして小説にもなるんだから、世の中って面白いよね」

(文藝春秋 1500円+税)

▽しいな・まこと 1944年、東京都生まれ。「犬の系譜」で吉川英治文学新人賞、「アド・バード」で日本SF大賞を受賞。旅エッセー、私小説、SFと多ジャンルにわたる作品を生み出し続け、著書は約260冊に上る。近著は「アイスランド絶景と幸福の国へ」「国境越え」「ガス燈酒場によろしく」など。

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