初のエロチックハードボイルドを書いた椎名誠氏に聞く

公開日:  更新日:

 空と海と太陽が似合う作家・椎名誠が、初めてエロチックハードボイルド小説を生み出した。新刊「EVENA(エベナ)」は違法薬物をめぐり、男たちが奔走するクライムノベルだ。登場人物全員悪人。ダークな世界観の中に垣間見える人間臭さはユーモラスでもある。着想の源は意外なところにあったようだ。

 今作は、著者自身も新たな試みだったという。

「過去作に多い、私小説やSFでもない。主人公のおれが何者か、場所がどこなのか、いつの時代かもわからない、非常に曖昧な世界でね。自分でも把握していない(笑い)。時間軸をクロスさせながら展開したり、一人称で他視点を描く、まあ実験です。だから書いてて楽しかったですね、自由で」

 主人公のおれは、田舎町の寂れた酒場にいる。違法薬物「エベナ」をかじり、酒で流し込む。雨の中トラックを運転中、突如飛び出してきた男を避け、多重追突事故を起こしてしまったのだ。物語はそこから始まり、予想外の方向へ転がっていく。エベナとは架空の薬物ではなく、実在するそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊川怜の夫は裁判沙汰に…女性芸能人が“成金”を選ぶリスク

  2. 2

    売り込みは好調も…河野景子“豪邸ローン2億円”の逼迫台所

  3. 3

    引退の稀勢の里を支える“太いタニマチ”と6000万円の退職金

  4. 4

    「ストライクが入らない」フランスアは高知で泣いていた

  5. 5

    安倍官邸“大号令”か 厚労省「実質賃金上昇率」水増し工作

  6. 6

    首相の姓を? 永田町に飛び交う新年号に「安」採用プラン

  7. 7

    小池都知事「築地守る」の公約違反 跡地にカジノ誘致構想

  8. 8

    “第2のサンゴ虚報事件”で思い出す安倍首相の朝日新聞批判

  9. 9

    「誰のおかげで飯食ってんだよ」同年代アイドルの怒声に…

  10. 10

    広島・誠也が打点王宣言も “新3番”長野に丸の代役務まるか

もっと見る