「あの道・この道」高峰秀子・瀬木慎一著

公開日: 更新日:

 新東宝のプロデューサーが、昭和23年春の大作として、人気作家・太宰治書き下ろし、高峰秀子主演の映画を企画した。鎌倉で打ち合わせをしたとき、太宰は酔っぱらって「もっと飲ませろ、けち」などと怒鳴っていた。原作が半分ほどできたところで太宰は死んだが、ヒロインは丸顔で手足が細い女性になっていた。

「ちゃんとあの人、じろじろ見てたんですね、酔っ払ったふりして」と高峰秀子。故・高峰秀子が出会った文化人の思い出を語った、生誕90年記念復刊。

(河出書房新社 1800円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも