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「あの道・この道」高峰秀子・瀬木慎一著

 新東宝のプロデューサーが、昭和23年春の大作として、人気作家・太宰治書き下ろし、高峰秀子主演の映画を企画した。鎌倉で打ち合わせをしたとき、太宰は酔っぱらって「もっと飲ませろ、けち」などと怒鳴っていた。原作が半分ほどできたところで太宰は死んだが、ヒロインは丸顔で手足が細い女性になっていた。

「ちゃんとあの人、じろじろ見てたんですね、酔っ払ったふりして」と高峰秀子。故・高峰秀子が出会った文化人の思い出を語った、生誕90年記念復刊。

(河出書房新社 1800円+税)


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