「サッカー界の巨大な闇」ブレット・フォレスト著、堤理華訳

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 20年前までは、世界のスポーツ賭博市場でサッカーが占める割合は20%ほどだった。しかし現在、それは70%にまで跳ね上がっている。この背景には、ネットの普及が挙げられるという。残り時間や得点、選手の状態など刻々と変化する試合経過を観察しながら、同時進行で行えるようになったサッカーの賭けは、株式市場とよく似た性格を備え、人気が高まった。そして選手だけでなく、審判やクラブ職員、連盟関係者に至るまで、多くのサッカー関係者が八百長の仕掛け人に取り込まれる事態となっているのだ。

 クラブ数が発足当時の5倍にも膨れ上がった日本のサッカー界も、決して他人事ではなさそうだ。

(作品社 1800円+税)

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