着々と進む原発再稼働。いまこそ福島第1原発の現実を直視せよ。

公開日: 更新日:

「終わりなき危機」ヘレン・カルディコット監修、河村めぐみ訳

 日本のメディア報道では何も真相がわからないといわれたが、いまや地元民以外の危機意識も急速に薄らいでいる。本書は事故から2年後にニューヨークで開催された国際シンポジウムをもとにした検証と提言集。

 福島の未来にはチェルノブイリがあるというのはイギリスの放射線生物学者。4年後には甲状腺がん女性と子供が増加し、10年後には固形がんの発生と心臓血管への影響が増すと指摘する。しかし、日本ではこうした発言すら封殺されてしまうのだ(ブックマン社 1800円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い