東京の真実に迫った「新・東京ガイド」本特集

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「東京異景散歩」

 栄枯盛衰を繰り返してきた東京の「闇」に着目したムック本。吉原や新宿などの赤線地帯の変遷、世間を揺るがせた昭和の大事件や未解決事件の現場など、過去と現在の姿を写真で見せていく。力道山刺殺事件の現場は後に大火災を起こしたホテルニュージャパンの地下で、いわくつきの地であったことを思い出させる。高層ビルが屹立し、過去の憂いを微塵も見せない場所もあるが、独特の昭和感を残す場所もある。闇市は横町へと変貌したが、匂いと空気感は健在だ。決して忘れてはいけない東京の姿もあるのだと教えてくれる。
(辰巳出版 1400円+税)

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