「『健康食』はウソだらけ」三好基晴著

公開日: 更新日:

 特定の食べ物や成分を強調して健康をうたう情報番組は多いが、そこにはさまざまな“トリック”があり、実際の健康効果は期待できない場合が多いという。

 例えば、血液がサラサラになるという納豆。ある学者がナットウキナーゼという成分に血栓を溶かす作用があることを発表したことで広く知れ渡ったが、この作用は試験管の中だけのこと。ナットウキナーゼは胃の消化液でほぼ分解されてしまい、分解を免れて腸まで運ばれたとしても、分子量が大きすぎて腸から血液には吸収されない。その証拠に、納豆を食べた人の血液からナットウキナーゼが検出されたというデータは、一切ないのだという。

 ポリフェノールやコラーゲンなど、人気の健康成分の真実が次々と明らかにされていく。

(祥伝社 590円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 2

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  3. 3

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  3. 8

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  4. 9

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 10

    佐藤輝明はWBC落選か? 大谷ジャパン30人は空前絶後の大混戦「沢村賞右腕・伊藤大海も保証なし」