ITにおいても産地と生産者の確認は必要

公開日: 更新日:

 昨今、野菜や肉などは「生産者の顔が見える」ことが重視されているが、日々ヘビーに使っているツールの開発者ってどんな人々なのか――そこに切り込んだのが本書である。

 国内で5000万人以上が使っているスマホ用コミュニケーションツール・LINEだが、「便利だよー」や「既読スルーとかうぜぇ」のような自分が使っている実感はあり、さらには「LINEで呼び出し殺害」などの事件報道で目にすることも多いだろうが、その誕生ストーリーはそれほど知られていない。

 著者が同書を書いたきっかけは、ネット上の「グーグルやフェイスブックには創業ストーリーがある。もしLINEにもそれがあるなら読んでみたい」という書き込みにあったという。

 確かにそうなのである。私のようなIT系の仕事をしている者であっても、LINEを運営するLINE株式会社やその源流である韓国・NAVER社の実態というものはよく分からないところがある。関連する名前として「NHN」や「ハンゲーム」があり、さらには「ライブドア」を買収し、そこから「LINE」に社名を変えたりするなど、さまざまな変遷は業界外の人にとってはなかなか把握しづらい。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党が急失速か…参院選「台風の目」のはずが賛同率ガタ落ち、他党も街頭演説で“攻撃”開始

  2. 2

    ドジャース大谷翔平「絶対的な発言力」でMLB球宴どころかオリンピックまで変える勢い

  3. 3

    中日についてオレが思うことを言っちゃおう。一向に補強もせず、本当に勝ちたいのだろうか

  4. 4

    BoA、五木ひろし、さだまさし、及川光博…「体調不良で公演中止」が相次ぐ背景

  5. 5

    5周年のSnow Man“目黒蓮独走”で一抹の不安…水面下のファン離れ&グループ内格差

  1. 6

    参院選神奈川で猛攻の参政党候補に疑惑を直撃! 警視庁時代に「横領発覚→依願退職→退職金で弁済」か

  2. 7

    阿部巨人が今オフFA補強で狙うは…“複数年蹴った”中日・柳裕也と、あのオンカジ選手

  3. 8

    教え子の今岡真訪が蹴った“倍額提示”…「お金じゃありません」と阪神入りを選んだ

  4. 9

    兵庫県警まで動員し当局が警戒…NHK党・立花孝志党首の“あり得ない”参院選の街宣ぶり

  5. 10

    巨人無残な50億円大補強で“天国から地獄”の阿部監督…負けにお決まり「しょうがない」にファン我慢限界