書き下ろしミステリー編

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「幸せスイッチ」小林泰三著

 何不自由なく育った少女が、高校2年生のとき、両親が事故死。遺産で一人暮らしを始め、やがて10歳上のヒロシと交際を始める。だが、ヒロシに請われるまま、莫大な遺産のすべてをだまし取られた上に、身ごもっていた子供まで失ってしまい、少女は、ネットカフェで寝起きするように。

 そんなある日、「すべての苦痛からあなたを解放します」という奇妙なネット広告が目にとまる。広告主は「幸せスイッチ」というNPO法人だった。失うものがない少女が半信半疑でメールを送るとすぐに返事が来た。待ち合わせ場所に現れた春子と名乗る女は、どんな不幸でも解決できると断言する。(表題作)

 読者の人生観を覆す奇想に満ちた6つの物語を収めた作品集。(光文社 680円+税)


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