怪奇・魔界編

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「怪奇恋愛作戦」丹沢まなぶ著

 人間は、人知の及ばぬ怪奇や超常現象に恐れを抱くとともに、強く引かれる。ゆえにそれはいつの時代も物語の一ジャンルを確立してきた。今回は怪奇・魔界をテーマにした4冊を紹介する。

 カフェのオーナーを夢見る夏美、売れない女優の冬、そして定時制の音楽教師秋子の3人は20年来の友だち。不動産屋にだまされた上にフィアンセに逃げられた夏美を筆頭に、それぞれ、仕事も恋もうまくいかず、くすぶった日々を送っている。

 一方、夏美の幼馴染みの刑事・三階堂は、死刑執行後に消えた豪田死刑囚の遺体の行方を追う。管内では犯人が豪田にそっくりな宝石強盗事件も発生。強盗は、巡査らの銃弾を受けながら逃走していた。そんな中、夏美が何者かに拉致される。犯人は豪田にそっくりだった。(「21世紀のフランケンシュタイン」)

 ケラリーノ・サンドロヴィッチ脚本の同名ドラマのノベライズ。

(小学館 570円+税)

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