今こそ知りたい大人のための日本の歴史本特集!

公開日: 更新日:

「東大流よみなおし日本史講義」 山本博文著

 各時代の中で起きた事象についてブツ切りに出来事を知っていても、その因果関係や背景までは把握できていないという人は多い。本書は、細かい歴史知識ではなく、歴史の流れのとらえ方を知り、史料や文献をどう解釈するかを考察したい人におすすめの本だ。

 たとえば「日本における旧石器時代はいつ始まるのですか」という問いには岩宿遺跡の発見で過去の説が覆った事例を紹介。ほかにも本能寺の変に黒幕がいたのか、徳川慶喜が大政奉還を受け入れた理由、明治新政府の人材発掘法など、興味深いトピックに対して最新の歴史研究の成果を取り入れつつ、各時代の注目すべき論点をQ&A形式でまとめている。(PHP研究所 1700円+税)



最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較