「『米中同盟』時代と日本の国家戦略」杉山徹宗著

公開日: 更新日:

 米国と中国という2つの大国に挟まれた日本の国家戦略はいかにあるべきかを論じた国際関係テキスト。

 多くの矛盾と問題を抱えながらも経済発展を続ける中国は、5年後にはGDPで米国を抜き、軍事力も現在の5~6倍に達すると予測されている。その狙いは、戦わずして世界覇権を得るためで、その思惑通りに世界情勢が推移しつつある。

 一方で、世界の警察官の役割を降りようとしている米国に、核兵器や軍事力を駆使してまで日本を防衛する意思はないと指摘。軍事衝突の可能性すら報じられる米中関係が、実は「机の下では手を結んでいる」とも。両国が同盟関係に入る流れを阻止するために日本のとるべき道を提示する。

(祥伝社 1600円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー