「酒と食のときめき養生術」帯津良一著

公開日: 更新日:

 間もなく80歳を迎える著者は、中国医学や代替医療などを取り入れたホリスティック医学の大家。しかし、外科医としてがん手術に明け暮れていた若い頃は、患者の食事などは“消化の良いもの”でありさえすれば何でもいいと考えていた。

 やがて、手術だけでは治せない患者と直面し、自然治癒力を高める“食事のときめき”の重要性に気づいたという。本書では、自身が日々実践している、自由な食の養生術を伝授。

 食養といえば野菜中心で節制のイメージがあるが、著者は肉も食べれば酒も飲む。オイルサーディンや酒盗、谷中ショウガにクジラベーコンなど、お気に入りの酒の肴も紹介している。晩酌で酒と肴を楽しむために、一日の仕事を頑張る。これもひとつの養生術だと説いている。(春秋社 1600円+税)

【連載】気になる新刊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  2. 2

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  3. 3

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  4. 4

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  5. 5

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  1. 6

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  2. 7

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方

  3. 8

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  4. 9

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  5. 10

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした