「黒田日銀 最後の賭け」小野展克著

公開日:  更新日:

 壮大な社会実験ともいえる日銀の異次元緩和を検証する経済テキスト。

 異次元緩和は、通貨の価値を傷つけ、堕落させることに本質があり、円の威厳をおとしめ、人々の希求を円から退けることこそが狙いだという。円が輝きを失うという「期待」が広がれば、消費者は欲望を取り戻し、モノやサービスへの衝動が蘇るのではないか。そんな人々の期待に働きかけるメカニズムを動かす意表を突いたシナリオなのだ。

 そうした異次元緩和の意味と背景の分析から、異端の政策といわれるリフレ政策がアベノミクスの看板政策になった理由、黒田総裁の人物像、氏が主導した世界に類例のない金融政策転換の舞台裏、そして「出口」への道筋までを考察する。

(文藝春秋 780円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    早とちり小池知事…都が鑑定の“バンクシー作品”には型紙が

  2. 2

    全豪OPで話題…大坂なおみが“スリム”になった深~い理由

  3. 3

    警察が運営阻止? 6代目山口組・高山若頭に早くも再逮捕説

  4. 4

    劇的試合続くも外国人記者ソッポ…錦織圭はなぜ“不人気”か

  5. 5

    30歳適齢期は昔話 石原さとみ&深田恭子が結婚しないワケ

  6. 6

    したたか仏政府 ルノーとの経営統合要求で日産“強奪”狙い

  7. 7

    “年金博士”警鐘 支給年齢「68歳引き上げ」が意味すること

  8. 8

    持ち家派も…定年後は限りなく“住居費負担ゼロ”を目指す

  9. 9

    年商200億円の深キョン新恋人 “ホコリだらけ”の女性遍歴

  10. 10

    やっぱり賃金は下がっている 虚飾の政権で沈む日本経済

もっと見る