「黒田日銀 最後の賭け」小野展克著

公開日: 更新日:

 壮大な社会実験ともいえる日銀の異次元緩和を検証する経済テキスト。

 異次元緩和は、通貨の価値を傷つけ、堕落させることに本質があり、円の威厳をおとしめ、人々の希求を円から退けることこそが狙いだという。円が輝きを失うという「期待」が広がれば、消費者は欲望を取り戻し、モノやサービスへの衝動が蘇るのではないか。そんな人々の期待に働きかけるメカニズムを動かす意表を突いたシナリオなのだ。

 そうした異次元緩和の意味と背景の分析から、異端の政策といわれるリフレ政策がアベノミクスの看板政策になった理由、黒田総裁の人物像、氏が主導した世界に類例のない金融政策転換の舞台裏、そして「出口」への道筋までを考察する。

(文藝春秋 780円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網