「完治をめざす『がん治療設計』」石井光著、藤井真則監修

公開日: 更新日:

 がんは不治の病ではなくなりつつあるが、発症しても“ほぼ助かる”といえるのは限局性の早期がんに限られており、実は遠隔転移がんの生存率は10年前と比べてもほとんど改善されていない。飛び散ってしまったがんは、保険診療で受けられる手術・放射線・抗がん剤という標準治療では、延命効果しかもたらさないのが現実だ。

 そこで完治を目指すために必要なのが、標準治療に自由診療を組み合わせる「治療設計」を立てること。本書では、標準治療と組み合わせることで効果を高める自由診療を紹介している。

 手術に加え、体外で増殖させた免疫細胞を点滴するANK療法という自由診療を行って肝細胞がんを克服した患者など、実際の治療設計を例に挙げながら分かりやすく解説していく。

(幻冬舎 1300円+税)




最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  3. 3

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    初の黒人力士だった戦闘竜さんは難病で入院中…「治療で毎月30万円。助けてください」

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が“本塁打王を捨てた”本当の理由...トップに2本差でも欠場のまさか

  4. 9

    “条件”以上にFA選手の心を動かす日本ハムの「圧倒的プレゼン力」 福谷浩司を獲得で3年連続FA補強成功

  5. 10

    吉沢亮は業界人の評判はいいが…足りないものは何か?