明治維新の真相に迫る本特集

公開日: 更新日:

「官賊と幕臣たち」原田伊織著

 学校教育で教えられ、信じて疑わなかった江戸時代の鎖国と幕末の開国についての認識が覆される歴史テキスト。

 薩摩・長州が幕府を倒すことによって欧米列強の日本侵略が阻止されたと学校では教わった。では、そもそもなぜ徳川幕府は「鎖国」政策を取ったのか。その背景には、キリスト教の布教目的と教えられた戦国時代の南蛮渡来人たちに、奴隷商人というもうひとつの顔があることを指摘する。薩長が尊皇攘夷とわめく中、体制維持に執着することなく、体制よりも国家を守るとの信念で、欧米列強外交団と渡り合い日本侵略を防いだ幕臣官僚の活躍を再評価する。(毎日ワンズ 1400円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状