「分断社会を終わらせる」井手英策、古市将人、宮﨑雅人著

公開日: 更新日:

 財政問題から、分断された日本社会の閉塞状況を分析し、打開策を提示するリポート。

 政府は景気対策のために多額の借金を財源に組み込み、都市中間層向けの所得減税と地方向けの公共投資を続ける代わりに、社会保障や教育は個人と市場にゆだねてきた。日本人の労働への義務意識が染み込んだこの「勤労国家レジーム」はかつて成長を支える好循環を生み出したが、今は負のフィードバックへと変質し、私たちの生きづらさや不安を増殖しているという。

 この負の遺産によって社会が陥っている「三つの罠」を解説。この罠から抜け出すために、人間の生存・生活に関わる基礎的ニーズを財政が満たす「必要原理」に基づいた財政戦略を提唱する。(筑摩書房 1600円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網