「狩猟家族」篠原悠希著

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 内定していた就職先が倒産し、働く前から失業者になった遼平は、卒業旅行にニュージーランド南島に向かう。現地でトレッキング中に道に迷い、途方に暮れていた遼平の目の前にライフルを持った少女が現れる。彼女は父親のアンディとハンティング中のサマーだった。誘われるままアンディの家に宿泊することになった遼平は、サマーと姉のレニーの母親が日本人だと知るが、アンディはなぜかそのことに触れたがらない。翌日、父娘に同行してウサギ猟に出かけた遼平は、ハンティングを初体験。獲物を仕留める快感を味わうとともに、命を奪うことに後ろめたさを感じてしまう。

 現地在住の著者がニュージーランドの大自然を舞台に描く青春小説。(光文社 1500円+税)






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