「忍者の歴史」山田雄司著

公開日: 更新日:

 忍者というと伊賀、甲賀が有名だが、江戸時代、毎夜、山奥に入って修行を積み、忍びの術を習得した人は各地にいた。忍びの術は一子相伝だったが、実子がないときは養子に伝えたり、それ以外にも求める人があれば伝授されていたらしい。口伝の忍びの術を書き記した「伝書」もいくつかあるが、その一つ「万川集海」は、さまざまな伝書を集積し、忍器、火器などについて記した忍者のバイブルのような存在で、これらを盗賊に用いてはならないと書いている。

 忍びの者は歴史の中でも活躍していて、伊賀の澤村保祐が黒船が浦賀に来たときに乗船して内部を調べたなど、知られざる忍者の歴史をまとめた一冊。(KADOKAWA 1600円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か