【18歳選挙権】若者世代は日本の政治を変えられるか?

公開日: 更新日:

「きみがもし選挙に行くならば」古川元久著

 16歳の息子を持つ民進党議員が息子と交わす政治問答。10代の選挙権は世界では珍しくないが、日本では特に高齢化する一方の社会で若い世代の声を政治に反映するためにも望まれていた措置だ――といった話題から始めて民主主義の難しさや安保法制の問題点までが対話形式で語られる。ただし本書に登場する「息子」はあまりに優等生っぽくてリアリティーなし。ちょっと民進党のマニフェストみたい、とまでいうのは皮肉に過ぎるか。

 最終章では30歳で大蔵省を辞めて出馬したときの思い出が語られて、むしろここが面白い。政治を志す気概を若者世代にどこまで“拡散”できるか。民進党の真価が問われる。(集英社 1300円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 2

    ヤクルト村上宗隆の「メジャー契約金」は何億円?

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    吉沢亮「国宝」150億円突破も手放しで喜べない…堺雅人“半沢直樹ブーム”と似て非なるギャラ高騰の行方

  1. 6

    「SIAM SHADE」DAITAがメンバー4人を提訴報道…人気バンドを巡る金銭問題と、「GLAY」は別格のワケ

  2. 7

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  5. 10

    《あの方のこと?》ラルクhydeの「太っていくロックアーティストになりたくない」発言が物議