「『受験うつ』からわが子を守る本」吉田たかよし著
「受験うつ」とは受験期に頻発するうつ症状のこと。ただただ落ち込む通常のうつに加え、ゲームなど自分の好きなことだけはできる「新型うつ」も増えているという。そのため親も本人も気付かずに、受験に失敗するという。
受験生の脳機能を専門に扱う心療内科医が「受験うつ」を見極めるポイントを解説。それを乗り越えるための親のサポート法を具体的に示してくれる。著者は灘中、灘高、東大工学部からNHKアナウンサーを経て北里大学医学部を卒業した経歴を持つ。自らの体験に裏打ちされた「受験うつ」の対策法は説得力がある。受験生を持つ親は必読。(洋泉社 1400円+税)