鉄ちゃんでなくても絶対に面白く読める本特集

公開日: 更新日:

「名探偵と鉄旅」赤川次郎、鮎川哲也、山村美紗他著

 携帯電話や乗換案内アプリのない時代、時刻表片手にワクワクして読んだ鉄道ミステリー。

 8人の名手による鉄道推理小説短編を収録。加賀美雅之の「身の毛もよだつ鉄道犯罪トリック」のほか、辻真先は「お座敷列車」のお色気事件を描き、天城一は「磐越西線の列車事故&時刻表トリック」を描く。

 もちろん人気キャラクターも登場。三毛猫ホームズ、鬼貫警部やキャサリンとともに旅気分を味わえる。今となっては懐かしい横川駅を描いた内田康夫の「碓氷峠殺人事件」、新幹線・中央本線・東濃鉄道バスを駆使した津村秀介の「恵那峡殺人事件」も収録。

 あの頃に戻った気分で、鉄旅推理を楽しんでほしい。(光文社 860円+税)

【連載】ザッツエンターテインメント

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑