「毒出しうがい」照山裕子著

公開日: 更新日:

 人間の口の中には約300種、数にして1000億~6000億もの細菌がすみついている。このうち8割は悪さをしないが、食べかすが残っていると、その糖分を餌にして虫歯菌や歯周病菌などが増殖。8時間ほどでプラークと呼ばれる塊を作り、どんどん増殖して口内環境を悪化させる。

 プラークは歯磨きで取り除くことができるが、すべての歯と歯の隙間まで完璧に磨くのは困難だ。最近では、口内環境の悪化が動脈硬化認知症のリスクを高めることも分かっており、歯のケアの重要性が叫ばれている。

 そこで歯科医の著者が推奨しているのが、食後の「毒出しうがい」だ。まず、口に含む水は30ミリリットル程度。多くても少なくても効果が薄れるので注意したい。

 そして、口に含んだ水を上の歯に向けて、クチュクチュとできるだけ大きな音を立てながら、10回強くぶつけるようにしてうがいする。水を吐き出したらまた新しく水を含み、同じように下の歯、右の歯、左の歯と順番に行えば終了だ。

 ばい菌やその餌を口の中から洗い流せば、プラークの原因をもとから断つことができる。食後の新しい習慣にしてみては。(アスコム 1200円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    世良公則氏やラサール石井氏らが“古希目前”で参院選出馬のナゼ…カネと名誉よりも大きな「ある理由」

  2. 2

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  3. 3

    浜田省吾が吉田拓郎のバックバンド時代にやらかしたシンバル転倒事件

  4. 4

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  5. 5

    「いま本当にすごい子役」2位 小林麻央×市川団十郎白猿の愛娘・堀越麗禾“本格女優”のポテンシャル

  1. 6

    幼稚舎ではなく中等部から慶応に入った芦田愛菜の賢すぎる選択…「マルモ」で多忙だった小学生時代

  2. 7

    「徹子の部屋」「オールナイトニッポン」に出演…三笠宮家の彬子女王が皇室史を変えたワケ

  3. 8

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 9

    新横綱・大の里の筆頭対抗馬は“あの力士”…過去戦績は6勝2敗、幕内の土俵で唯一勝ち越し

  5. 10

    フジテレビ系「不思議体験ファイル」で7月5日大災難説“あおり過ぎ”で視聴者から苦情殺到