「しゃがむ力」中村考宏著
「しゃがむ」とは、いわゆる「スクワット」のこと。「関節をきちんと折りたたんで、“身体”を収めていく」人間の自然な動きのひとつなのだ。
かつてトイレが和式の時代は、日本人ならだれでも排便のときに必ずしゃがむという動作をしていたし、女性は炊事・洗濯・掃除などあらゆる日常生活の中でこの動作をとっていた。だが、最近ではしゃがむ動作をとる機会はめっきり減った。
本書では、NASAでもバランストレーニングに取り入れているスクワットの仕方を徹底解説。「かかとを床につける」「骨盤を立てる」「胸を出す」が3原則で、足指、関節、体幹、腹と部位別に具体的に、無理なく体本来の動きを整える方法を写真・イラストで紹介している。
(晶文社 1600円+税)