「『忖度』の構造」榎本博明著

公開日: 更新日:

 昨年の流行語にもなった「忖度」。森友・加計学園問題だけでなく、政権の顔色をうかがうマスコミの自主規制や、職場の上司と部下の関係まで、さまざまな場面で横行する忖度の構造を明らかにしながら、日本社会の病理を分析する現代社会論。

 忖度が機能するためには、におわす権力者とにおいをかぎ取ろうとする部下がいなければならない。忖度というのは組織ではごく普通にあることなので、忖度の存在を議論するよりも、忖度によって行われたことが、不適切ではなかったことを説明することが大切なのだという。

 忖度を生み出す「察する」ことが大切な日本的コミュニケーションの特徴を分析しながら、「忖度」社会でトラブルから身を守る方法まで説くビジネスマン必読の書。(イースト・プレス 861円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大関復帰の安青錦 “強行出場”の収穫と代償…「少なくとも夏巡業は厳しい」の見立ても

  2. 2

    板東英二さん死去…長嶋茂雄や野村克也も認めていたその功績と人柄、金銭トラブルの数々

  3. 3

    阿部慎之助氏の巨人監督復帰が絶望的なワケ…親会社が断固として許さない暴力行為の重み

  4. 4

    内閣改造へ維新がポスト要求…大阪都構想に前のめり「馬場総務相」爆誕に自民が手ぐすね引く理由

  5. 5

    安青錦が丸ごと吐露…相撲との出会い、日本語習得、「腹違いの兄貴」

  1. 6

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  2. 7

    川口春奈&板倉滉もそう? なぜ格差婚はつまづき、同格婚は続くのか

  3. 8

    不倫疑惑報道の三山凌輝 要注意人物でも“不適切密会”に持ち込めてしまう「人たらし」の極意に迫る

  4. 9

    日本ハム優良助っ人レイエスが「来季は不透明」と不穏発言…今オフ50億円規模の大争奪戦勃発へ

  5. 10

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ