「税金格差」梶原一義著

公開日: 更新日:

 日本の富裕層は中小企業の経営者・役員が多い。全国の企業のうち、99・7%が中小企業だが、日本の税制ではこの中小企業が優遇されている。

 消費税を導入したとき、日本はOECD加盟33カ国が導入しているインボイス(税額票)方式にしなかった。インボイス方式とは、インボイスに作成者の名称、登録番号、取引先や取引内容などを記載するから税金のごまかしようがない。ところが、事務負担が増えるなどの理由で導入が見送られ、基準期間の課税売上高が3000万円以下の事業者は消費税の納税義務が免除されたため、7割が免税事業者になった。消費税の納税義務を果たしているのはわずか4分の1である。

 日本の不公平な税制を分かりやすく解説。(クロスメディア・パブリッシング 1280円+税)



最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 4

    大山悠輔に続き石川柊太にも逃げられ…巨人がFA市場で嫌われる「まさかの理由」をFA当事者が明かす

  5. 5

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  3. 8

    どうなる?「トリガー条項」…ガソリン補助金で6兆円も投じながら5000億円の税収減に難色の意味不明

  4. 9

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  5. 10

    タイでマッサージ施術後の死亡者が相次ぐ…日本の整体やカイロプラクティック、リラクゼーションは大丈夫か?