「神経免疫学革命」ミハル・シュワルツ&アナット・ロンドン著

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免疫は脳の健康とは無関係」――。長い間、そういわれ続けてきたが、その定説を覆したのが神経免疫学の創始者である著者。この本では神経に関する新しい知識が披露されている。例えば、認知症や老化する脳は免疫細胞の衰えが原因、脳神経の末端につながる視神経のダメージも免疫が関係しているなど、興味深い話題がてんこ盛りだ。

 しかし、この本の本当の面白さは研究者がどのような発想をどういうときに思い付き、それをどのような手順で部下に命じ、研究したかを知ることができるところ。まるで著者のそばで一緒に実験してるかのような書きっぷりが面白い。

(早川書房 2300円+税)


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