「感染症の世界史」石弘之著

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 人類は、さまざまな対抗手段で感染症と戦ってきた。しかし、感染症の原因となる微生物も、人間が免疫力を高め、防疫体制を強化すれば、それに対抗する手段を身につけてきた。その終わりなき戦いの歴史を振り返るサイエンス本。

 農業の開始によって定住化すると、人間同士、人間と家畜が密に接触するようになり、人間と病原体との関係が変化。まず、集団発生したのは水を介して感染する病気だった。その代表であるマラリアをはじめ、コレラやペスト、SARSなど、社会の変化のスキをつくように流行する病原体と人間の関係を解説。

 さらにピロリ菌やセックスで感染してがんを引き起こすヒトパピローマウイルス(HPV)、インフルエンザ、エイズなど人類を脅かす感染症の正体に迫る。(KADOKAWA 1080円+税)


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