「わけあって絶滅しました。」丸山貴史著今泉忠明監修
古第三紀にエベレストにすんでいたアンドリューサルクスは、体長4メートル、頭の長さ85センチで、地上最大の肉食獣と考えられている。水辺で亀や動物の死体を食べて生きていたのに、3400万年前からインド亜大陸がユーラシア大陸にぶつかって陸地が隆起し、エベレストが高くなって急激に寒くなり、乾燥したため絶滅した。
第四紀に中国の森にすんでいたのが、身長3メートルの最大の霊長類ギガントピテクス。森が減って餌の果物が少なくなったのでササを食べるようになった。その頃、パンダが現れ、かわいい顔してものすごい量のササを食べたため、食料不足で絶滅した。
絶滅した生き物70種を紹介する、面白くてかなしい生き物図鑑。
(ダイヤモンド社 1000円+税)