「墓が語る 江戸の真実」岡崎守恭著

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 建立当時のままの姿であることが多いお墓を手掛かりに、歴史上の人物たちの人間模様をつづる歴史エッセー。

 薩摩藩主・島津家の墓所には、歴代の当主とその正室が隣り合うか、同じ一角に埋葬されている。しかし、27代斉興の隣だけは正室の弥姫ではなく側室のお由羅の墓が立ち、弥姫は離れた場所で孫らと眠っている。この配置に至った背景を、弥姫の子である斉彬と、お由羅の子・久光のどちらを藩主にするかを巡り起きた藩内抗争「お由羅騒動」を解説しながら考える。

 また、高野山にある徳川家2代将軍秀忠の妻・お江の墓を造営したのが3代家光ではなくその弟の忠長であることから、秀忠と家光の複雑な親子関係をうかがい見る。

 江戸時代の偉人たちの墓物語10話を収録。 (新潮社 740円+税)

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