「東京笑芸ざんまい」高田文夫著

公開日: 更新日:

 高田が2012年に不整脈で倒れてから、仲間が「散歩の会」を始めてくれた。そのメンバーのひとりが、ライザップで30キロもやせたと噂の松村邦洋。

 松村は2009年、東京マラソンで倒れた。倒れたのが品川だったので、高田ら落語マニアは、ひとり「品川心中」だと思った。「品川心中」の女郎の名が「お染」だったので、松村が「遅め」をかけて「足が“おそめ”でした」。うまい。敷布団3枚!!! その松村と不整脈を起こして8時間心肺停止状態だった高田のデュエット曲は「私のハートはストップモーション」。退院時は杖を突いていた高田は、散歩のおかげで杖なしで1万5000歩歩けるようになった。

 笑芸シリーズ3部作の完結編。

(講談社 1450円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較