「動乱の室町時代と15人の足利将軍」山田邦明監修

公開日: 更新日:

 源頼朝から徳川慶喜まで、征夷大将軍は39人。中でも室町時代の足利氏の将軍15人は、早世した数人をのぞき、それぞれが強い個性を放ち、政治に深くかかわっていたという。しかし、室町時代は、どの将軍の治世下でどのような出来事があったのか、極めて分かりにくい。本書は、室町時代の歴史の流れを初代尊氏から、15代義昭まで将軍の代ごとに解説してくれる歴史テキスト。

 もともとは鎌倉幕府側の人間だった尊氏が、なぜ幕府に反旗を翻したのか、無気力将軍と言われたマイナスイメージが近年の研究で改められつつある8代義政、そして彼の時代に始まった応仁の乱が11年に及ぶ大乱になった背景など。注目が集まる室町時代をおさらいするのにおすすめ。

(青春出版社 1320円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは