「介護殺人」毎日新聞大阪社会部取材班著

公開日: 更新日:

 過酷な介護の果て、愛していたはずの肉親を殺してしまった加害者たちの「その時」を取材した衝撃のノンフィクション。

 2012年、認知症の妻の首を絞め、自らも睡眠薬を飲んだが一命をとりとめた木村茂氏(仮名=75)。定年後、車で各地を旅する2人は自他ともに認めるおしどり夫婦だった。

 しかし、妻の言動が次第におかしくなり、11年に認知症と診断される。症状は悪化の一途をたどり、茂は毎夜、眠らず騒ぐ妻を乗せ、一晩中車を走らせた。限界を感じ施設を探すが、受け入れてくれるところはなく、ついに妻の首をタオルで絞めてしまう。

 その他、事故で寝たきりの母親や、障害者の息子らを殺してしまった加害者の心のうちに迫り、この国の介護、福祉の現状を浮き彫りにする。 (新潮社 550円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 2

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  3. 3

    嶋基宏は一時期ノイローゼ状態になっていた...心ここにあらずで、魂が抜けた状態に

  4. 4

    伊藤健太郎とキンプリ永瀬廉で明暗クッキリ…「熱愛報道」出口夏希の足を引っ張りかねない“イメージ格差”

  5. 5

    なぜ「愛子天皇」ではダメなのか? 美智子さまが心情を吐露する出版物を準備中…と政界で話題

  1. 6

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  2. 7

    視聴率の取れない枠にハマった和久田麻由子アナの不運 与えられているのは「誰でもできる役割」のみ

  3. 8

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  4. 9

    居酒屋倒産が過去最多ペース 客離れの背景にある「飲み放題5000円」の壁

  5. 10

    巨人“育成の星”のアクシデントに阿部監督は顔面硬直、原辰徳氏は絶句…桑田真澄氏の懸念が現実に