「親を送る その日は必ずやってくる」井上理津子著

公開日: 更新日:

 相次いで両親を亡くしたノンフィクション作家がその看取りの日々をつづったドキュメント。

 2008年4月、母を乗せた救急車に同乗する義姉から連絡が入る。両親の近所に暮らす義姉によると、一緒に夕食の準備中、揚げ油を浴びてしまったという。やけどは体表の7%に及んだが、幸い命に別条はなく、医師は2、3日後には退院できると告げる。

 しかし、2日後の早朝、義姉に代わって認知症の症状が出始めた父を見守るため実家に泊まっていた著者は、母が危篤に陥ったとの電話で起こされる。

 生命維持装置を外す決断を迫られたり、入院費や葬儀代の工面、そして4カ月後に後を追うように逝った父親の最期まで、両親の死と残された者の葛藤を赤裸々につづる。

 (集英社 700円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    たとえ自分の議席を失ってもすでに山本太郎は勝っている

  2. 2

    安倍自民は大誤算 首都圏は「最後の1議席」が大激戦に

  3. 3

    維新に5.7億円もの“セルフ領収書”疑惑 参院選直撃は必至

  4. 4

    TV局に「元SMAP使うな」ジャニーズ事務所“圧力”の裏の傲慢

  5. 5

    宮川大輔が頓挫…24時間TVマラソンランナー選出のドタバタ

  6. 6

    「西城秀樹のサインはダメ」と叱ったジャニー喜多川さん

  7. 7

    ジャニー氏死去で数々の噂 KinKi“解散秒読み”報道は本当か

  8. 8

    まるで被害者ヅラ 昭恵夫人が応援演説で公選法違反のススメ

  9. 9

    メッキはがれ始めたコウキ ママ静香プロデュースが空回り

  10. 10

    吉本「契約書なし」にカミついたハリセンボン春菜の正論

もっと見る

編集部オススメ

  1. {{ $index+1 }}

    {{ pickup.Article.title_short }}

もっと見る