「とむらい自動車」倉知淳著

公開日: 更新日:

 大西は前日、学生時代の友人・八木沢が事故に遭った現場に立つ。そこは街道から入った脇道で、ひっきりなしに猛スピードで車が通り過ぎ、事故が起きるのも無理がないと思わせる場所だった。現場には誰が手向けたのか菊の花が置かれていた。

 物思いにふけっていると、一台のタクシーが止まり、大西の前でドアを開ける。声をかけてきた運転手によると、鈴木という客に呼ばれてきたという。人違いだと知ったタクシーは首をかしげながら去っていくが、その後も次々と迎車のランプをつけたタクシーが鈴木に呼ばれたとやってきて、大西を乗せようとする。(表題作)

 八木沢や大西の先輩である猫丸が日常のささやかな謎を鮮やかに解決していく連作短編集。

(東京創元社 860円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    宮崎美子“61歳ピカピカ”ビキニ…美魔女ナイスバディなぜ?

  2. 2

    2時間半も“吊るし上げ” 菅自民の学術会議批判はネトウヨ級

  3. 3

    沢田研二に不倫と別居説…自宅周辺の聞き込みは即バレした

  4. 4

    大野は口止め誓約書発覚 活動中止前に沸く嵐のオンナ事情

  5. 5

    嵐・二宮和也に訪れた倦怠期の兆し…“帰宅拒否症”疑惑も

  6. 6

    鬼滅の刃「紅蓮華」は“エヴァ超え”も国民的アニソンへの壁

  7. 7

    竹内涼真“恋愛醜聞”で好感度ガタ落ち…ネットに罵詈雑言が

  8. 8

    悪いことしている自覚あり 野党時代の菅氏発言を振り返る

  9. 9

    北京五輪前に異例人事 スキー連盟ドタバタ内紛の舞台裏

  10. 10

    高級ブランドに匹敵 ワークマンが出してきた本気の機能服

もっと見る

人気キーワード