「パリ2000年の歴史を歩く」大島信三著

公開日: 更新日:

 パリはローマ軍団の侵攻以来、何度も外国勢に占領されたが焼き打ちに遭うことはなかった。そのおかげで街の至るところに歴史の跡を感じることができる。

 たとえば、ソルボンヌとクリュニー美術館の間にある大浴場跡。ローマ文明の公衆浴場跡が見られるのは、古代ローマ人がパリの誕生に関わった名残である。また古代ローマ帝国に憧れたナポレオンが崇拝したシーザーの立像がパリで最も美しい公園で見ることができる。

 ほかにも音楽家のベルリオーズやリストが演奏会を開いたサントゥスタッシュ教会、フランス革命の際にギロチンが据えられたナシオン広場など、シーザー、ジャンヌダルクらパリを舞台に活躍した人物ゆかりの史跡を訪ねるパリ2000年の歴史散歩記。

(芙蓉書房出版 2300円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁