「エレベーター」ジェイソン・レナルズ著 青木千鶴訳

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 15歳の少年ウィルの兄・ショーンが殺された。悲しみの中、ウィルはショーンのたんすの引き出しから1丁の拳銃を見つけ、仲間内に伝わる復讐の掟に従い、犯人を殺すことを心に誓う。

 自宅のある8階からウィルがエレベーターに乗ると、階下ごとに兄貴分のバック、幼馴染みの女の子・ダニ、マーク伯父さん、そして父さんまでもが乗ってきた。全員が、復讐の掟に関わって射殺された者だった。彼らはウィルに、思い出や殺された経緯を語りかけていく……。

 全編を通して余白に詩やタイポグラフィーの手法を駆使して描く、サスペンス小説。エドガー賞ほか10賞を受賞するなど話題の書。

(早川書房 1800円+税)

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