「レームダックの村」神林長平著

公開日: 更新日:

 世界中の電子データが蒸発し、「マネー」が一夜にして消えた。世界の金融システムは崩壊し、各地で騒乱が多発する非常事態宣言による報道管制が敷かれたが、政府官邸と直接つながる進化情報戦略研から依頼されて、新聞記者の真嶋兼利は地方都市の現状視察に。

 ところが、高速道のサービスエリアでカイタとヒミコに襲われ、山間の村に連れて行かれる。2人は大金を盗んで追われているようだった。カイタの「叔父貴」は公安のスパイを始末したことから、このムラに身を隠すことになったという。このムラは内閣情報調査室の部門から殺しを請け負う機関だったが、〈地球の意思〉という組織に攻撃されていた。

 終末的な世界を描くSF長編小説。

 (朝日新聞出版 1800円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中島歩「あんぱん」の名演に視聴者涙…“棒読み俳優”のトラウマ克服、11年ぶり朝ドラで進化

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 4

    国分太一は会見ナシ“雲隠れ生活”ににじむ本心…自宅の電気は消え、元TBSの妻は近所に謝罪する事態に

  5. 5

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒

  1. 6

    ソシエダ久保建英にポルトガル名門への移籍報道…“あり得ない振る舞い”に欧州ザワつく

  2. 7

    「続・続・続」待望の声続々!小泉今日子&中井貴一「最後から二番目の恋」長寿ドラマ化の可能性

  3. 8

    「コンプラ違反」で一発退場のTOKIO国分太一…ゾロゾロと出てくる“素行の悪さ”

  4. 9

    旧ジャニーズ「STARTO社」福田淳社長6月退任劇の内幕と藤島ジュリー景子氏復権で「お役御免」情報

  5. 10

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇