「アイドル 地下にうごめく星」渡辺優著

公開日: 更新日:

 仙台の企業で働く中年OLの夏美は、ある夜、後輩社員に誘われ、付き合いで出掛けたライブで地下アイドルの楓に一目ぼれ。公演の最後に、楓が所属するグループの解散が発表されると、夏美は楓に駆け寄り、経験もないのにプロデュースをさせてほしいとスカウトする。

 一方、宝塚歌劇団に憧れ、地下アイドルになったものの行き詰まりを感じていた楓は、彼女がアイドルと知らずに交際中の祐二から突然プロポーズされ困惑する。楓がただのフリーターだと思っていた祐二は、挑戦し続けていた司法試験の受験をあきらめ、就職が決まったという。

 その他、女装好きの男子高校生・翼や天使を自称する女子高生・瑞穂など5人の物語が次第に重なり合う連作小説集。

(集英社 590円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」

  2. 2

    円安地獄で青天井の物価高…もう怪しくなってきた高市経済政策の薄っぺら

  3. 3

    現行保険証の「来年3月まで使用延長」がマイナ混乱に拍車…周知不足の怠慢行政

  4. 4

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  5. 5

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  1. 6

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  2. 7

    【武道館】で開催されたザ・タイガース解散コンサートを見に来た加橋かつみ

  3. 8

    “第二のガーシー”高岡蒼佑が次に矛先を向けかねない “宮崎あおいじゃない”女優の顔ぶれ

  4. 9

    二階俊博氏は引退、公明党も連立離脱…日中緊張でも高市政権に“パイプ役”不在の危うさ

  5. 10

    菊池風磨率いるtimeleszにはすでに亀裂か…“容姿イジリ”が早速炎上でファンに弁明