「パラ・スター<Side 宝良>」阿部暁子著

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 東京パラリンピックまであと数カ月に迫った1月、車いすテニスプレーヤーの宝良は、ジュニア時代から指導を受けるコーチの雪代と久しぶりに顔を合わす。昨秋、肺がんが判明し闘病中の雪代からは、連絡をすることも見舞いも禁じられていた。

 以来、試合で惨敗が続く宝良はランキングも下降、このままではパラリンピック出場も危うい状態に陥っていた。宝良は、春からクラブに戻るという雪代にコーチを続けてほしい。しかし、雪代にその申し出を断られ、ショックを受ける。

 交通事故で半身不随となった宝良が、車いすテニスで頂点を目指す姿を描いた青春スポーツ小説。宝良のために競技用車いす製作の道に進んだ百花を主人公にした<Side 百花>の続編。

(集英社 640円+税)

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