「あめつちのうた」朝倉宏景著

公開日: 更新日:

 阪神園芸に入社して、グラウンドキーパーになった雨宮大地。巨人のツーランホームランに「っしゃあ!」とガッツポーズを決めた瞬間、室内の温度がすうっと冷めた。先輩の甲斐が「まさか巨人ファンちゃうやろな?」。

 東京の実家を出るとき、母に、巨人ファンであることを隠し通すように言われたのに。ずばぬけて運動神経がある父に似なかった大地は、高校3年のとき、野球部の記録員として甲子園に来た。試合に負けて甲子園の土を拾うエースをカメラマンが執拗に狙った。そのとき、それを遮ってくれたのがグラウンドの整備員だった。それを見て、大地は「ここに戻ってきたい」と切望したのだ。

 野球の聖地・甲子園を守る裏方を描く。

(講談社 1600円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    山田涼介が「令和最強アイドル」と評されるワケ…主演ドラマ「一次元の挿し木」は玉森裕太を三歩リード

  2. 2

    沈黙貫く橋本愛vs佐藤二朗「週刊新潮」で反論の泥沼化…SNS連投で"自滅"を心配する声も

  3. 3

    『ひよっこ』再放送記念、神回「ビートルズがやって来る」再録

  4. 4

    骨折で入院中ですが…ブラジルに惜敗した森保Jを巡る一部炎上報道で心が痛い

  5. 5

    萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

  1. 6

    男子バスケ日本代表に激震、ホーバス監督“解任”の真相…過去には八村塁と確執も 

  2. 7

    孤立深まる高市首相…国会10日ぶり正常化でも続く“包囲網” 与党内からも反発の声噴出の自業自得

  3. 8

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  4. 9

    趣里が7月期テレ朝ドラマで出産後初主演 続く水谷家との「蜜月」で三山凌輝にも復活説

  5. 10

    村上誠一郎前総務相が高市政権バッサリ!「これが本当に保守政治なのか」…突きつけた自民「立党宣言」との乖離