「夢は捨てたと言わないで」安藤祐介著

公開日: 更新日:

 関西の球団から戦力外通告を受けてスーパー「エブリ」に就職した樫村栄治。ある日、社長に呼ばれて「お笑いをやって欲しいんだ」と言われた。総菜売り場のパート社員の中に何人かのお笑い芸人がいる。彼らを支援するために、催事場でプロジェクト「お笑い実業団」をやれというのだ。

 店長に集められた芸人たちは、若手芸人の登竜門となる番組「爆笑ホットプレート」の放送作家、名島卓が関わると聞いて色めきたつ。しかし、現在の所属事務所との契約を解除しなくてはいけないと気づいて動揺する。いい年して往生際悪く夢にしがみついている芸人ばかりなのだ。

 捨てられない夢に懸ける元野球選手とお笑い芸人たちの物語。

(中央公論新社 1600円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    「高市早苗首相」誕生睨み復権狙い…旧安倍派幹部“オレがオレが”の露出増で主導権争いの醜悪

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  1. 6

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  2. 7

    パナソニックHDが1万人削減へ…営業利益18%増4265億円の黒字でもリストラ急ぐ理由

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が3年連続本塁打王と引き換えに更新しそうな「自己ワースト記録」

  4. 9

    デマと誹謗中傷で混乱続く兵庫県政…記者が斎藤元彦県知事に「職員、県議が萎縮」と異例の訴え

  5. 10

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず