「モロトフ・カクテルをガンディーと」マーク・ボイル著 吉田奈緒子訳
ベストセラー「ぼくはお金を使わずに生きることにした」で無銭経済(フリーエコノミー)を提唱した著者による社会運動論。
氏は、世界中に蔓延する環境破壊や産業化、労働搾取などの現実をあらゆる生命に対する暴力と定義。そして「もはや誰ひとり、ピースフルな善人を気取ることなどできない。この時代に問わなければならないのは『暴力に荷担するべきか否か』ではなく、『何に対して暴力的になるべきか』だ」と説く。
モロトフ・カクテルとは火炎瓶の意。ガンディーが象徴する非暴力と対比させながら、何が暴力で何が暴力でないかを示し、抵抗と反逆の意味を問い直しながら、レジスト(抵抗せよ)・レボルト(反逆せよ)・リワイルド(野生を取り戻せ)という3Rのアップグレードを提唱する。
(ころから 1500円+税)