「東京裏返し 社会学的街歩きガイド」吉見俊哉著

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 街歩きの本質は、若者たちの「聖地巡礼」のように、「日常とは異なる物語的時間を、日常的な都市風景のなかで生きることにある」という。その際に私たちが経験する都市には、さまざまな異なる時間が空間化して積層している。街歩きするということは「その異なる時間の間を移動していくことであり」「一つの地域の街歩きにおいても、そこに重層するいくつもの時間とその切れ目を発見していくことができる」。

 そう語る著者が、社会学の視点から、明治・大正期まで東京の文化的中心だった東京北部を自ら歩き、解説するテキスト。

 家康、明治政府、GHQによる3度の「占領」と、そのたびに大規模に改変・改造されてきた都市の入り組んだ時間層を掘り起こしながら、未来のあるべき姿まで提案する。

(集英社 980円+税)

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