「菌世界紀行」星野保著

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「雪腐病菌(ゆきぐされびょうきん)」という超マイナーな菌類の性質と、それを求めて巡った海外調査の記録をつづったサイエンス本。とはいえ、その語り口はユーモアにあふれ、下手な紀行エッセーを読むよりも面白い。

 雪腐病菌は雪の下で越冬する植物に感染して、その名も「雪腐病」という病気をもたらす。知られている菌類の中で最も寒さに強いスクレロチニア・ボレアリスをはじめ、さまざまな種類が存在する。多くの雪腐病菌は室温ほどでも成長でき、他の菌と違うのは寒さに耐える力を持っているということだそうだ。

 そんな基本知識を解説した上で、日本の菌株とは性質が異なる菌株を求めて出掛けたノルウェーでの菌類調査をはじめ、シベリア、果ては南極まで。世界中の寒冷地を巡った旅を振り返る。

(岩波書店 860円+税)

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