「突きの鬼一 春雷」鈴木英治著

公開日: 更新日:

 美濃北山藩、百目鬼家の当主・一郎太は、母親の桜香院が寵愛する弟の重二郎に家督を譲り隠居を決断。重二郎を当主にするため、天草の産地である飛び地領の伊豆国諏久宇を公儀に返上する挙に出た桜香院は、一郎太の言葉を信じ、返上を取り下げる。

 城下の寒天問屋から多額の賄賂を受け取っていた江戸家老の黒岩は、それまで手を組んでいた桜香院の心変わりを知り、忍びの頭領・万太夫に彼女の殺害を依頼する。賄賂の件で万太夫が率いる忍び集団羽摺(はす)りの者に命を狙われた一郎太は、その四天王を返り討ちにしていた。

 そんな折、重二郎の息子が病の床に。孫の見舞いに江戸から北山に向かう桜香院を万太夫から守るため、一郎太は一行を陰から警護する。

 一郎太の秘剣が冴える時代小説シリーズ第6弾。

(小学館 650円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは